労働環境

看護師の労働環境は、依然として厳しいものがあります。まず、日勤と夜勤をこなさなくてはならないので生活リズムが不規則になります。
それが元で体調を崩してしまう人もいます。業務内容も、患者の診察の補助から入院病棟では患者の日常生活の介助があります。当然自分で食事をしたり、着替えたりトイレに行くことが出来ない人もいるので看護師はその手伝いをします。夜勤では寝返りを打つことが出来ない人に対して2~3時間ごとに体の向きを変えに行くこともしなくてはなりません。ですから看護師は案外肉体労働が多いのです。そしてさらに、採血や注射も行います。医師と違い患者に直接医療を施す場面はこのくらいしかありませんが、それでも打つ注射を間違えたりしてしまえば患者を命の危険にさらしてしまうことになります。そういったミスを防ぐためにも医療機器はどんどん進化、開発されたり、看護師側でも二重、三重にチェックを行ったりしますが1人1人が意識しなくてはなりません。自分のミスが人の命を左右してしまうので、精神的にも負荷のかかるものです。肉体的、精神的にとても大変な環境の仕事ですが、さらに患者と触れ合う時間も長いので人間関係にも気を配らなくてはなりませんし、当然ながら職場の人間関係というものもあります。この人間関係がこじれて辞めていく人もいるので、看護師の仕事は全部ひっくるめて大変な仕事、と言えると思います。だからこそ、看護師自身のやる気や志が必要になる仕事でもあります。